地域別心霊カテゴリー

2013年1月10日木曜日

平○平温泉


353 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:22:00
名前を出すとまずいのかも知れないから、伏字で書きますね。

今年の夏、家族で平○平温泉に2泊の旅行をしてきました。
ここは、湯西川とならんで平家の落人伝説のあるところで、いわくある土地柄。
なんとなくイヤ~な感じはしたのですが、何より露天風呂のロケーションがすばらしい
とのことだったので、行くことに決めたのです。

ついてすぐ通された部屋は、広くて明るかったのですが、どことなく陰気な雰囲気が
して、気になりました。
私は宿の主人に頼んで、他のあいている部屋を見せてもらいました。もし、もっと
いい部屋があるんだったら、移ろうと思ったからです。
でも、他の部屋はもっと薄暗く圧迫感があり、(特に離れなんかは)いたたまれない
ような感じがしました。
結局、最初に通された部屋に荷物を置きました。
そして、すぐにお風呂に入りに行ったのですが、そのあと、子供たちに異変が起きました。



354 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:26:00
6歳と1歳の娘の二人とも、ぐったりして、目の焦点があわなくなって
いるのです。
主人はびっくりして「風邪かもしれない」と言いましたが、それにしては
熱も出てないし、様子がへんでした。
おそらく湯あたりだろう、ということになり、二人を布団に寝かせて
私たちはしばらく様子を見てました。

でも、ちっとも回復しません。呼吸は荒く、顔は真っ赤です。
話しかけても、ぼんやりして、聞こえていないみたいです。
私は気味が悪くなってきました。
落人伝説にからむ、ある「噂」を思い出したからです。



356 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:33:00
その「噂」とは・・・

平家の落人たちは、子孫を絶やさないためにも、どうしても子供が欲しかった。
子供が生まれなければ、せっかく生き延びても、平家の血が絶えてしまうから。
その執念・怨念が現在まで残っていて、幼い子供たちがこの地を訪れたとき、
子供欲しさの一念から子供たちにとりつき、運が悪ければ道連れにされて
しまうこともある、というものでした。

私はその話を主人に聞かせ、「もう帰ろう」と頼みました。
でも、運の悪いことに、台風が関東地方に接近していて、雨・風ともに
強まりはじめたときだったので、ただでさえ視界の悪い山道を移動するのは
非常に危険なことでした。



357 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:40:00
結局、その宿にとどまって、娘たちの様子を見守るしかありませんでした。
夕食の時間になりました。
娘たちは、呼びかけてもこんこんと眠り続けるばかりで、目をさます気配すら
ありません。
仕方なく、私たちは夫婦二人だけで食事をとるために、広間に向かいました。

賄いの女中さんが、私たちを見ると怪訝な顔をして「お子様は?」と
聞いてきました。
お膳は3つ並べられているのに、二人しか来ないのですから変に思うのは
当然のことです。(1歳の娘は、まだ1人前を食べることはできないので、
食事の人数に含まれてはいませんでした)

主人が「いや~。なんか具合が悪いみたいで、布団しいて寝てるんですよ。
起こそうとしたんだけど、なんかぐっすり眠ってしまっているんで
僕たちだけで来たんですよ」と説明すると、その女中さんの顔色が変わり
「いったいいつから具合が悪くなったんですか?」と聞いてきました。



358 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:50:00
私が「ここへ来て、お風呂に入ったあとすぐなんですよ」と言うと、
「・・・そうですか・・・」といったきり、何かを考えている様子でした。
私は気になり「どうかしたんですか?」とたずねると、彼女はとってつけたように
「いえいえ。でも気をつけた方がいいですよ。このへんにはお医者も
ありませんからねえ」と言ったあと、奥にひっこんでしまいました。
主人も何かを感じたらしく、「なんか様子がおかしいね」などと言っていました。

食事を終えて部屋に戻っても、娘の様子は変わりありませんでした。
下の娘は何度か目をさましましたが、ミルクを飲もうともせず、ぐったりと
しています。上の娘は眠ったきりです。
夜も更けてきました。
私たちは、何もすることがないので部屋でビールを飲み始めました。
そして、何枚か写真もとりました。



359 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 17:57:00
次の日、台風が関東を直撃して大雨が降り続き、山沿いの道路も冠水しているとの
ことでした。
一刻も早くうちに帰りたかったのですが、そういう状態では、もう一日
そこにとどまるしかありませんでした。

娘たちは相変わらずです。私たちはなすすべもなく、見守るしかありません
でした。
風邪や湯あたりではなく、目には見えない者たちの力のせいで
こういうことになっているのだろうと、なんとなく私たちは理解していました。

食事の席は、いつも私たち二人だけが座り、娘のお膳は空いたままでした。
とうとう2泊のあいだ、娘たちは一滴の水も飲まず、ものも食べず、
眠ったり、ぼんやりしたりするばかりだったのです。



360 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 18:08:00
とうとう、帰る日になりました。
朝の7時半に「食事の用意ができています」との電話があり、私たちは
広間に向かいました。
席に座ると、この間の女中さんが「子供さんたちはいかがですか?」と
聞いてきました。
主人が「相変わらずなんですが、今日はチェックアウトの日なので
なるべく早めに宿を出て、途中で病院に行こうと思ってます」と答えると
「そうしたほうがいいですよ。ここは小さいお子さんは来ないほうが
いいんですよ」と言うではないですか。
思わず「?」という顔をすると、彼女ははっとしたように
「ここは近くに病院もないですからね」と言って、そそくさと奥に引っ込んで
しまいました。

食事を早々にすませ、部屋に戻ると・・・。
娘たちは、まだぐったりとした様子で眠っていました。
私たちは音をさせないように気をつけながら、身支度をはじめました。

主人は服を着替え、私は化粧をしていました。
そのときです。



362 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 18:14:00
部屋の入り口のドアから続く襖のかげで、「○○ちゃん」と呼びかける女の声が
はっきりと聞こえたのです。
「○○」とは、下の1歳の娘の名前でした。

もちろん、部屋に鍵はかかっているし、誰も入ってくる音などしませんでした。
ただ、声だけが聞こえたのです。
私は悲鳴をあげて、主人にしがみつきました。
主人は怪訝そうな顔をしていましたが、私の話を聞くうちに顔色が変わっていきました。
そして「一刻も早く、ここを出ような」といいました。

私たちが恐怖に震えているとき、娘たちが目を覚ましました。
丸2日近く、正気にかえることのなかった娘たちが目を覚ましたのです。



363 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/10/10 18:23:00
娘たちはすっかり元気になっていました。私たちは狐につままれたような気持ちで
チェックアウトを済ませました。
車での帰り道、いろいろ聞いてみましたが、その2日間のことははっきり
覚えていないようでした。

無事に家に戻り、荷物をあけました。
いつも持ち歩いている、災難除けの木のお守りをバッグのポケットからとりだすと、
娘2人の名前の書かれた、それぞれのお守りだけが、真ん中から真っ二つに割れていました。

後日、部屋で撮った写真を現像してみたところ、窓の外に
いっぱい得体の知れない者たちの姿が、浮かんでいました。

長々とカキコ、すみませんでした。
でも、あのお守りがなければ、娘たちはどうなっていたのかと考えると
今でもゾっとします。
あの「女の声」は、娘にお別れをいいにきたのではないかと、主人は言っています。

とにかく、もう2度とあの旅館に行くつもりはありません・・・。

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